天体望遠鏡で星を見るのもいいけど、真っ暗なところで地べたに寝ころび星座を眺めるのはもっといいですね。 
降ってきそうな「天の川」、さっと流れる「流れ星」うっとりしますよね。



四季ごと星座の見つけ方を説明しましょう。





座  
北を向くと天頂近くの高い位置にひしゃくの形をした北斗七星があります。このひしゃくの水の入るところの先の二つの星の間隔を5倍ほど下に延ばすと北極星が見つかります。北極星は、こぐま座のしっぽの先端です。北斗七星のひしゃくは、えが少し曲がっています。このえのカーブなりに弓なりにずっと延ばして行くと真東にあるオレンジ色のうしかい座のアークトウルスにたどりつきます。さらにそのまま延ばすとほぼ同じ距離でおとめ座の純白の1等星のスピカにたどりつきます。この曲線を「春の大曲線」と言います。真西の高い位置にならぶ2つの星は、ふたご座のカストルとポルックスです。その左下にある目立つ星は、こいぬ座のプロキオンです。南の空の高い位置に目立つ明るい星(1等星)は、しし座のレグルスです。レグルスとポルックスの中間あたりに、ほの白い光の固まりがあります。双眼鏡では、四角を作って小さな星の固まりが見えます。かに座のプレセペ星団です。



夏の夕空で一番明るい星は「こと座」のベガです。七夕のおり姫星です。この星を手がかりに星座をさがしましょう。
ベガは7月の終わり頃は夜10時頃、8月の終わり頃は8時頃、頭の上にあります。
こと座の「ベガ」とわし座の「アルタイル」と白鳥座の「デネブ」を結ぶ大きな三角形を夏の三角形と言います。ベガ、アルタイル及びへ「びつかい座のα星」を結ぶと正三角形になります。
ベガとへびつかい座のα星を結ぶとα星の先にさそり座の心臓である「アンタレス星」があります。へびつかい座のα星のすぐ西よりにあるのが「ヘルクレス座のα星」です。ヘルクレス座のα星とδ星を結んだ先に「りゅう座のβ星」があります。ベガとアルタイルを結びアルタイルの方へのばしていくと「やぎ座のα星」があります。さそり座のしっぽの東側の比較的明るい星を6ヶつなぐと北斗七星に似た形をつくる南斗6星(いて座)になります。



秋の星座は、ペガサス座の四辺形をもとに探しましょう。ペガサス座の四辺形は、「ペガサス座のα,β,γ星」と「アンドロメダ座のα星」で形づくられています。ペガサス座のγ星とアンドロメダ座のα星を結ぶ線を両方にのばして行くと「北極星」とクジラ座の「デネブカイトス星」があります。ペガサス座のα星とβ星をぶ線を両方にのばして行くと「北極星」と南のうお座の「フォーマルハウト星」があります。「おひつじ座のα星」は、アンドロメダ座のα星とペガサス座のγ星を底辺とする二等辺三角形のほぼ頂点にあります。アンドロメダ座のカーブをそのままγ星の方にのばしていくと「ペルセウス座のα星があります。カシオペア座のWのα星とβ星を結んだ線とδ星とε星を結んだ線が交わる点からW字の中央のγ星へのばした線をさらに5倍したところに{北極星」があります。デネブと北極星の間にケフェウス座のα星とβ星があります。アンドロメダ座と言えば、銀河系外星雲M31があります。β星からμ、ν星とたどっていけば簡単に見つけられます。大きさは満月の約5倍もあります。双眼鏡7倍50mmで見ると非常に美しく見えます。



オリオン座の三ツ星は誰でもわかるでしょう。この三ツ星が冬の星座を探すめやすとなります。オリオン座の三ツ星を東にのばすと、「おおいぬ座のシリウス星」が見つかります。西にのばしていくと、「おうし座のアルデバラン星」があります。さらにその西にはプレアデス星団M45があります。「オリオン座のベテルギウス星」と「おおいぬ座のシリウス星」、「こいぬ座のプロキオン星」は大きな正三角形をつくります。これを冬の三角形と言います。「ぎょしゃ座のカペラ星、β、θ、ι星」と「おうし座のβ星」を結ぶと五角形ができます。「ぎょしゃ座のカペラ星、β星」をむすんでゆるいカーブをのばしてゆくと、「双子座のカストル星とポルックス星」、「こいぬ座のプロキオン星」、「おおいぬ座のシリウス星」へとつづきます。シリウス星、リゲル星、アルデバラン星、カペラ星をむすぶとゆるいカーブができます。                                                                                   


星座早見板と一緒に見ながら読むとよくわかると思います。