オートガイドシステム構築

リレー基板(くわなのほしぞら製)
Web カメラ(バッファロー)


TEMMA2 Jr リレー基板 & Webカメラ オートガイドシステム

概要
EM200T2Jr 及び11T2Jr(高橋製作所) にオートガイドリレー基板(くわなのほしぞら製)とWebカメラ
を接続し、赤道儀架台の自動追尾システムを構築しました。その内容を掲載します。

ハードウエアの接続

参考: AGA−1 オートガイドシステム構築
使用部品
リレー基板 (くわなのほしぞら製)
BSW3K01HBK 30万画素WEBカメラ UVC対応 (バッファロー)
ノートパソコン OS:Vista (Gateway)
ガイド鏡 A80SS鏡筒(ビクセン)
ケーブル
EM200T2Jr-AGA-1接続ケーブル 望遠鏡販売店特注製作品
USBプリンターケーブル  1.0m
USB A−Aケーブル 合計 1.5m
備考 リレー基板は、くわなのほしぞらのホームページで購入できます。
リレー基板と赤道儀の間の接続は、接続する赤道儀に合わせ自分で
接続(ハンダ付け作業あり)をする必要があります。

その他 品名 購入先
プラスチィックケース 100円均一品
ビニール梱包テープ   ホームセンター

TEMMA2Jr-AGA-1接続ケーブル
ケープルは、AGA−1でオートガイドシステム製作時のケーブルを使用しました。
ケーブルは、望遠鏡販売店にて特注にて製作してもらえます。
下記、AGA-1ケーブル接続の情報を販売店に知らせると間違いないです。
      
例)  誠報社 ケーブル長 1.9m(フラットケーブル) ¥7150
アイベル ケーブル長 3.0m(8芯丸ケーブル) ¥5250
仕上がりは、アイベルの製品の方が高級感がありケーブル長も長くて使い安いです。


AGA−1ケーブル接続(配線ピン番号)
結線ピン No 結線ピン No
AGA-1側(ユニット側) Temma側 備   考
RJ11(オス) 信号名 mini-DIN 6pin(オス)
6 (RA+) ---------------- 2
5 (RA Com) -------------+-- 6 TEMMA側の6番ピンには、
RJ11からの線が2本入ります。
4 (RA-) ---------------- 3
3 (DEC Com) -------------+-- 6
2 (DEC+) ---------------- 4
1 (DEC-) ---------------- 5
mini−DIN 6pin のピン配置は、下記HPをご参照。
http://www.geocities.jp/ngc4826/electronics/astro/relay2/relay_box2.html

AGA−1用のケーブルを本システムにおいても使用するために
基板内の信号とRJ11に接続する配線を適合させる必要があります。
下記に基盤内信号ピン番号とRJ11接続配線を示します。

基板−RJ11コネクタ(メス)間配線
基板ピン番号 信号名 RJ11ピン番号 備   考
12 未使用
11 (RA+ COM) 基板ピンのCOM信号 11-8-5-2番ピン
は、基板裏側でジャンパー接続する。
10 (RA+) ---------------- 6
9 未使用
8 (RA- COM) ---------------- 5
7 (RA-) ---------------- 4
6 未使用
5 (DEC+ COM)
4 (DEC+) ---------------- 2
3 未使用
2 (DEC- COM) ---------------- 3
1 (DEC-) ---------------- 1


完成後の実機動作確認
キャリブレーション
    62秒以内で各信号(RA+ RA- DEC+ DEC-)ごとの動作確認が完了します。
    62秒経っても終了しない場合は、星の動きがない等のコメントでキャリブ
    レーションは、中止されます。
キャリブレーション時間
    ガイド鏡の焦点距離により依存します。長い焦点距離だと短い時間、
    短い焦点距離になると長い時間を要します。

キャリブレーション時間
鏡筒
A80SS(ビクセン) 20〜25秒



使用部品 Webカメラ(バッファロー) リレー基板(くわなのほしぞら製)
USBケーブル(プリンター用) USBケーブル(延長用) ノートパソコン(GateWay)
追って、アルミバックにすべてが入るようにしようと思います。


AGA-1 TEMMA2Jr 接続用ケーブル(アイベル特注品)


ピンアサイン表(くわなのほしぞら製)


USBケーブル 延長用 A−A(合計 1.5m) Webカメラーパソコン間延長用


USBケーブル プリンター用(1m) リレー基板ーパソコンパソコン間接続用


完成の様子

部品参考
1) リレー基板

基板を買うと 基板、プッシュスイッチ、RJ11メスコネクタが付いてきます。


添付説明書 1


添付説明書 2


基板ドライバー、ASCOM、FHD Guidingの入ったCDが付いてきます。

2) Webカメラ CCD
BSW3K01Hシリーズを使用しました。
詳しくは、メーカサイトをご覧くださ
い。

後ろのネジ2本を緩めると前後に2分割できます。

不要なレンズとフィルターは取り去ります。
フィルターがあると直焦点ガイド時、星がない時より若干大きな円になります。
LEDは、黒のビニールテープで遮光します。

31.7−43径変換アダプター(ビクセン製)をWebカメラに取り付けます。
接着、遮光は、黒ビニールテープです。

これで完成です。

覗くとこんな状態です。

直焦点の場合の接眼部は、上写真となります。

3) 対物レンズキャップ
太陽光観察の穴よりさらに絞ります。口径が大きいと星が明るすぎて
点画像にならずガイドが長時間できません。

裏から見ると単にこれだけです。紙にΦ24程度の穴を切り開け、
セロファンテープで固定しただけです。


ソフトウエアのインストール

Webカメラのソフト
UVC対応ソフトのためインストールソフトは不要。自動インストールとなります。
基板用ドライバーソフト
くわなのほしぞら基板添付のCD内ソフトをインストールします。
ASCOM standard ソフト
くわなのほしぞら基板添付のCDに入っています。
PHD Guiding ソフト
くわなのほしぞら基板添付のCDに入っています。
注) 新OSについては、ネット上で配布されております。
上記、ソフト名称をクリックしてください。配布先に接続されます。
新OSの基板ドライバーについては、ここを参照してダウンロードしてください。

リレー基板を購入すると上記の基板ドライバー、ASCOM、PHD Guidingは、
添付CDに入っています。

ソフトウエアの使い方

下記、URLを参照ください。

U  R  L  備 考 
くわなのほしぞら http://kuwana.ddo.jp/astro/TIPS/TIPS5.html ASCOM スカイセンサー2000
PHD Guiding の使い方 http://www.geocities.jp/tomtomshibata/phd_guiding/PHD.html GPINT Meade DSI
PHD Webカメラ TEMMAの使い方 本サイト(次頁 ソフトウエアの使い方と設定) ASCOM TEMMA2
注) 使用のカメラごと、カメラの種類を設定する必要があります。
また、望遠鏡の接続設定をする必要があります。
くわなのほしぞらの使い方説明で私が違うのは、カメラの接続と
望遠鏡の接続です。私の場合は、Windows WDM−style  Webcam カメラです。


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